「知らなかった」ですまない薬機法

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化粧品における小じわ表現は?

◆化粧品では「シワが薄くなる」という標ぼうはNG

 

スキンケアなどで「シワが薄くなる」と表現している例を見かけますが、

これはNGです。

 

まずは、化粧品の56の効能効果を確認しましょう。

 詳しくは以下の記事をご参照ください。

化粧品には56の効能効果が認められている

 

◆ほうれい線という表記を避けたほうが良い理由

化粧品において、深いシワの改善を暗示する表記はNGですが、

たまに「ほうれい線」「ほうれい線周り」という表記を見かけます。

 

ほうれい線は深いシワなので、「ほうれい線を改善」などの表現は当然不可ですね。

 

また、ほうれい線を、目尻や口角と同様に顔の部位名として

使用している例が見られます。

 

しかし、東京都は、過去の医薬品等広告講習会で

「ほうれい線をケア」など部位を指定して、

しわ改善を暗示する標榜は不可

という見解を示しています。

 

化粧品においては、ほうれい線という言葉を使用せず、

他の表現に言い換えることをおすすめします。

 

 

 

 

◆化粧品は条件付きで「乾燥小じわが目立たなくなる」まで標ぼう可能

化粧品の場合、日本香粧品学会の

「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験等により、

製造販売業者の責任において効果を確認している場合のみ

乾燥による小ジワを目立たなくする」までの標榜が可能です。

 

◆未試験の場合、事実でも「乾燥小じわが目立たなくなる」の標榜不可

「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく

試験を行っていない場合、実際に小じわを目立たなくするとしても標榜不可です。

そのため、スキンケア製品においては、「シワが薄くなる」という表現は×です。

 

◆メーキャップ製品の場合、事実なら「小じわカバー」の標榜可能

ただし、メーキャップ製品において、

メイク効果でシワが目立たなくなるという表現は

事実であれば標榜可能です。

この場合「※メーキャップ効果による」など

注釈をつけたほうが無難と考えられます。

また、この場合も「シワが薄くなる」という表現は避けましょう

 

 

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